オマケ
3階・バラ園のテーブルで、お茶を楽しむ、カスミ、テンガアール、アップル。
テンガアール「あぁ、美味しかった〜! やっぱり、“ふるーつ大福”は絶品だね」
アップル「そうね。ごちそうさまでした、カスミさん」
カスミ「どういたしまして。………ニナさん、すごい勢いで行ってしまったけど、ゲオルグさんからわけてもらえたかしら……?」
テンガアール「僕が思うに、無理だったんじゃないかな。あのおじさん、四つくらい平気で、あっという間に食べちゃいそうだもん」
カスミ「やっぱり、そうですよね………」
テンガアール「こら、カスミ、僕に丁寧語を使わなくて良いって、何度言ったらわかるんだい?」
カスミ「あ、ごめん……」
テンガアール「アップルもそうだよ。友達なんだから、そんな他人行儀な言葉、使わなくても良いんだからね」
アップル「そうね。ごめん。さっきまでシュウ兄さんたちと打ち合わせをしてたから……」
テンガアール「そうだ、僕、アップルに訊きたいことがあったんだよ」
アップル「なに?」
テンガアール「シュウさんとはドコまでいってるの?」
アップル、首筋まで赤くなる。
アップル「な、なにを、いきなり、き、訊くのよ……!」
テンガアール「だって、大人の付き合いってどんなかなって興味あるんだもん」
アップル「ち、ちが……。シュウ兄さんは、私の、兄みたいな存在で………」
テンガアール「そうなの……? 僕はてっきり、二人は相思相愛なのかと思ってたよ」
アップル「…………そう、見える、の……?」
テンガアール「うん、見えるよ。ね、カスミ」
カスミ「うん、私もそう思う」
アップル、うつむいて。
アップル「そ、そんなことないと思う……。私の、片想いなだけで………」
テンガアール、アップルを抱きしめる。
テンガアール「もう、アップルったら、可愛すぎるよ! 僕、絶対、応援するからね」
アップル「ありがとう」
テンガアール「カスミは三年越しでやっと想いが届いたんだもん。アップルも頑張れ!」
今度は、カスミが真っ赤になる。
カスミ「………改めてそう言われると、なんだかとってもしつこい女みたい……」
テンガアールとアップル、慌てて首を横に振る。
テンガアール「そんなことないから!」
アップル「しつこいって言ったら、ニナさんくらいを言うんじゃないかしら……」
カスミ、確かにあんな真似はできない、と思う。
テンガアール「でも、カスミってあんまりルキアさんとのこと話してくれないよね?」
カスミ「……や、そういう話は、なんか、気恥ずかしくて………」
アップル「これは是非、聞かせて欲しいわね」
テンガアール「うんうん、聞きたい、聞きたい」
カスミ、ますます顔を赤くしてうつむいたが、小さく頷いた。
カスミ「………私の場合は、特殊すぎる気もするんだけど、それでも良いなら……」
テンガアール「もちろんだよ。てか、恋愛なんて人それぞれでしょ?」
アップル「人それぞれ違うから、聞きたくなるものなんだし」
カスミ「………そっか」
テンガアール「そうだよ!」
三人、顔を見あわせて笑う。
乙女たちのおしゃべりの時間は続く。
おしまい
『ふるーつ大福』は、まなの地元ではちょー有名な養老軒さんのオリジナル商品です。以前は、ほんと春限定の商品だったのですが、全国ネットの某TV番組で紹介されまして、わりと長く販売してくれるようになりました。いまでも、まなの大好物デス('-'*)
前サイトでは、『その声に、その指先に』よりもこちらが先にできあがって、お披露目したのもこちらが先でした。何故だか、とっても『ふるーつ大福』を使った話が書きたくて、甘党代表でゲオルグを出した次第(笑) で、オウランとくっつけたのは、守りたいもの、自分の腕が振るえる場所という考えが似てるかなって思ったからでもありました。
オマケにオチがついてなくてすみません(爆) オマケだから、と大目に見てください(;'-') こういう他愛のない女の子たちの会話って大好きなのです(*ノノ)
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