オマケ




 酒場にて。女三人の会話。

ローレライ「……幸せそうだね………」

オウラン「そうか?」

ハンナ「顔がニヤけっぱなしなのは確かだな」

オウラン「そんなつもりはないんだけど」

 といってる側から、オウランの顔は満面の笑み。
 ローレライとハンナ、そろって溜め息を吐く。

ローレライ「それにしても、あんたが裁縫ができるとはね」

オウラン「仕立屋に頼むより、自分で直したほうが早いからね」

ハンナ「それは言えるな」

オウラン「直さなきゃ、まともに服が着れないんだから。大変なんだよ」

ハンナ「まったくだ」

 頷きあう、オウランとハンナ。
 ローレライ、ジロリと二人を睨む。

ローレライ「まさかとは思うけど、喧嘩、売ってるんじゃないよね……?」

 オウランとハンナ、とんでもないと首を横に振る。

アニタ「お三人さん、私もご一緒して良いかい?」

 アニタ、返事も聞かずに空いた椅子にすわる。

ローレライ「夜番は終わったのかい?」

アニタ「あぁ、今朝方でね。ところで、昨日、佳い男が仲間になったって本当?」

ハンナ「佳い男かどうかは、好みの問題だとは思うがな」

 ハンナ、オウランとローレライを見比べて答える。
 オウラン、顔がひきつる。対してローレライ、人の悪い笑み。

ハンナ「あぁ、ちょうど入ってきた」

アニタ「どれどれ……?」

 ゲオルグ、酒場に入ってくる。ビクトールのいるテーブルへ真っ直ぐ向かう。
 途中、ちらりとオウランに目をやり、微かに笑う。

アニタ「ふ〜ん、ちょっと歳が上みたいだけど、佳い男じゃないか」

ローレライ「アニタには守備範囲かい?」

アニタ「まぁね。ちょっと挨拶してこよう」

 アニタ、ジョッキを片手にゲオルグたちのテーブルへ向かう。
 オウランを見て、ハンナ。

ハンナ「………止めなくて良いのか?」

オウラン「あんたたちがけしかけたんだろうが……!」

ローレライ「まぁまぁ、落ち着いて。アニタのアレは、新人に対していつものことだし」

オウラン「………まったく……」

ハンナ「さて、彼はどんな反応をするやら……」

 オウラン、ハンナを睨みつけて黙らせる。内心、気が気でなくゲオルグに注目。
 昨日の一騒動を、ビクトールがアニタに話しているようである。アニタ、ゲオルグにしなだれかかる。ゲオルグ、迷惑がるでもなく好きにさせている。
 ローレライとハンナ、心配そうにオウランを見る。
 オウラン、憮然としているだけで無言。
 話に興じていたゲオルグ、突然、オウランをじっと見つめ、口を動かす。

ゲオルグ「妬いてくれてるのか?」

 笑いを含んだ声、オウランの耳に届く。

オウラン「……!」

ゲオルグ「昨夜も言ったな。永遠は約束できない。だが、いまはお前だけだ」

 甘やかにささやかれる声。オウラン、顔の紅潮を止められない。

ハンナ「………あいつ、なにを言ってるんだ……?」

 ピタリとオウランに視線を据えているゲオルグとオウランを見比べる。

ローレライ「……向こうも、不思議に思ってるみたいだね」

 ビクトールとアニタ、口を動かしていたゲオルグを不思議そうに見ている。

ハンナ「………聞いて欲しい奴にだけ、声を伝えたらしい……」

 アルコールも手伝って、首筋まで赤くなっているオウラン。

ローレライ「そんなこと、できるのかい?」

ハンナ「できるらしいな」

 ハンナ、オウランを指さす。
 ローレライ、納得。

ローレライ「………ふ〜ん、いったい、なにを言われたんだろうねぇ、この姐さんは」

オウラン「……ごめん、今日はもう寝る」

 オウラン、フラフラしながら酒場を出ていく。

ハンナ「ちゃんと帰れるのか、あれで?」

ローレライ「大丈夫じゃないの」

 ゲオルグも席を立ったところだった。

ハンナ「なるほど……」

ローレライ「とりあえず、アニタの愚痴を聞いてやろうかね」

 ハンナ、苦笑して。

ハンナ「そうだな」
おしまい




 カッコ良いオヤジには佳い女がよく似合う、ってことでなんの脈絡もなく妄想したカップリングです(;'-') いかがでしたでしょうか?

 作中、ゲオルグに詠わせた漢詩は、杜牧(とぼく)の『遺懐(おもいヲやル)』という七言絶句です(ブログ記事2012.7.27 語る。その13に書き下し文有り)。
 『2』プレイ中、ゲオルグが登場した瞬間に「絶対、これを詠わせたい!」と思ったらしいです、前サイトのあとがきによると(笑) 『5』クリア後のいまでも、あつらえたようにピッタリだと思います('-'*)
 話の中味は変更を余儀なくされましたが・・・(>_<)
 キリィも女王暗殺に関わってるって言ってたじゃん、ゲオルグはファレナに行けないって言ってたじゃん、それなのに〜〜〜〜(≧△≦)
 とても暗愚な女王だと思ってたんですよ。それこそ、ファルズラームみたいな。キリィとローレライがシンダル遺跡を探索してるのは国の命令だと妄想してたんですよ。それなのに、蓋を開けてビックリですよ。キリィは女王暗殺事件とは関係なくなっちゃってたし。二人が求めてるものは結局、謎のままだし。
 上手く修正できてるかな(;'-')

 オマケも再アップにあわせて、ちゃんと文章に起こせば良かったかもですが、あまりの暑さにやる気が行方不明(爆) すみません、前サイトのままシナリオ形式デス(;'-') ノリノリで書いたのは覚えてる(笑)