オマケ




 グレッグミンスター城での晩餐会は、ダンス・タイムへと移行した。

 要人たちの前で見事な舞を披露したミーナ、何人目かのパートナーにシーナを選ぶ。

ミーナ「噂好きな都雀たちが、李に釘付けだわ」

 唐突に話題を振られたが、シーナは軽く肩を竦めて答える。

シーナ「そうだろうなぁ」

ミーナ「…………今日、来てたのね………」

シーナ「まぁね」

ミーナ「良かった」

シーナ「……え?」

 聞き違えたのかと思い、シーナ、ミーナを見つめる。

ミーナ「これで心おきなく、ルキアにおねだりができるわ」

 晴れ晴れした顔のミーナ。

シーナ「どういう意味か、訊いても良いか?」

ミーナ「一等欲しいものがあるの。でも、やっぱりそういうのって、先にカスミがもらってないとダメだと思わない……?」

シーナ「………よくわからないんだけど」

ミーナ「良いのよ。私の矜持(プライド)の問題だし」

シーナ「…………。ルキア、言ってたぜ」

 ミーナ、目線で先を促す。

シーナ「アレを見てお前が取り乱して踊れないような女だったら、この狂おしい愛しさもとうに褪せてただろうに……ってさ」

 ミーナ、目を伏せる。

ミーナ「そう………。………本当に、ルキアって………」

 その先が言葉にならない。

ミーナ「…………。行くわ。ラストダンスは、いつもルキアと踊るの」

シーナ「そっか……」

 軽やかにターンするミーナの手を支えていたシーナ、そっとルキアのいる方向へ送り出す。

 舞姫が望む公子の手を取ったことを確認して、シーナ、軽く溜め息。

シーナ(あの二人だって、似合いだと思ったんだけどな……)

おしまい





 坊カス婚約話(爆)、いかがでしたでしょうか?
 前サイトでのあとがきを見ると、某ドーナツ屋の6月のカレンダーがディスプレイされた指輪に紛れこんだドーナツで、それを見て突発的に書き上げた話だった模様。6月に書いたのに、話上は冬というアンマッチ(;'-') 再アップは冬になったから、無問題('-'*)

 『玦』←この字、ちゃんと出てますか? 前は出なかったみたいなんだけど・・・。王偏+『決』の右側・旁の部分が合わさった漢字です。IE9だと表示されるのでそのまま使用。でも、先に上げたヒクテンでは佩玉と書いたので、変更の可能性はあります。表示されなかったら意味ないし・・・。
 この玦(おびだま)と果物は、古代中国の求愛アイテムだったそうです。

 金髪に中華服って絵になるかも~(≧∇≦)と一人で悦に入ってました(爆) 以前はシーナには青鈍襲を着せてましたが、喪服用の襲色目だとわかって急遽変更(;'-') 秘色襲は表が青、裏が薄紫の通年使用可の襲です。年齢によっても使う色があるらしいですが、もうそこは見逃して・・・(>_<)
 ルキアに着せた氷襲は文字通り、冬用の襲です。鳥の子色は、麻とか木綿みたいなちょっと柔らかめの白色になります。ルキアにはなに着せても似合うよね!(親バカ)

 ルキアはゲオルグのことを兄のように慕っています。『大兄』は、“タークォ”でも“おおにい”でも“たいけい”でもお好きなように読んでください。

 ルキアとカスミが正式に婚約したって、平然と振る舞うことのできるミーナはほんとに佳い女です。だから、ルキアも手放せないの。
 こうして考えると、ルキアってかなりダメな男ですね(;'-')