オマケ



 執務室の机に俯せて寝入っていたルキアの肩が、ピクリとゆれた。マッシュは、此処で残念に思うのは軍師として失格だ、と自身を戒めることをもうとっくの昔に放棄している。ルキアは少し身体を起こして、眠そうに瞬きを繰り返したあと入り口に顔を向けた。と、同時にノックもなしに扉が開く。
「…………」
「なにか用かい、シーナ?」
 大きな音を立てて執務室の扉を開けたのはシーナ。室内を一瞥して、酷く狼狽えている。
「……あ、いや、し、仕事中ならあとで良いんだ……。邪魔して悪かったな……!」
 シーナは来たときと同じように大きな音を立てて扉を閉め、脱兎のごとくその場をあとにした。
 扉からマッシュに目を転じ、ルキアはかけられていたマッシュの上着に頬をよせてにこりと笑う。
「もう少しだけ、寝かせてもらって良いか?」
「ご随意に」
 しかめ面で言ってみても、ルキアには通用しない。それどころか、返ってくるのは極上の笑み。
「ありがと」
 穏やかな寝顔に、人の気も知らないでとマッシュが溜め息を吐いた。
おしまい





 ルキアの前世はネコ科の猛獣のようです(爆)
 冗談はさておき。
 他の話でちらちらと触れていた、ルキアの変な習性のお話でした。いかがでしたでしょう?
 木染月は中秋の設定です。月名は数字ではなく、名詞をつけてみました。いちお12ヶ月分を考えてますが、もう出てくることはないかな。

 眠りの番ができる人は、必ずしもルキアの夜伽の相手だったわけではないです。甘えさせてくれる人が絶対条件だけど、自分自身とルキアを護りきれないことには意味がないので。二つとも兼ねてたのは、『1』ではルックとジーンとモーガンの三人だけと設定しております。なので、うちのビクトールはかなり強いことになってます(笑)
 『2』で眠りの番にしてたのは、カスミ・ルック・ジーン・ビクトール・ペシュメルガ・ゲオルグ・シエラです。

 最初、モーガンとシーナの対決部分を『軍学者の愛弟子』で回想シーンとして使っていたのですが、これで話が一つできる、とわかってこういう形となりました。
 今回、モーガンを書けたのは幸せでした(≧∇≦) いつか書こうと思って早数年・・・。『一音が〜』で多少書いてたけど、まだ足りなかった(^^;) モーガンのお蔵入りになった設定を是非とも暴露して欲しいですよ、573さん!
 彼も『5』に出てれば良かったのに、残念。いろいろと妄想してますが、うちとこは、とにかくルキアに甘い!&めさめさ強い!という設定デス(;'-')

 オマケは、一太郎文書でおこしたときは本編と一緒にしてたのですが、視点此処だけ変わっちゃってるので、別にしたほうが良いかなと思ってわけることにしました。
 ルキアはもちろんマッシュの気持ちをわかってて、わざといじめてます(爆) とうの昔に『我が君』と呼べなくなってたのに、『主君と軍師』という立場を越えることがどうしてもできなかった彼がその一線越えたのは戦いが終わったあと、彼岸と此岸の間の出来事。・・・と妄想しています(;'-')