その言葉を口にすることだけは、絶対にできなかった。
なぜなら、私はこれを制御することができないから。
これは私の一部。私はこれの一部。
私の意志は、これの意志。
これが望むなら、それは私の望み。
だが、本当にそうなってしまったら、
私は生きてはいられないだろう。






ただ、側にいられるだけで良かった。
本当に最初はそう思っていた。
でも、想いが募るほど、どうして人は求めてしまうの?
あの人から答えがもらえないことはわかっているのに。
あの人を縛ることはしたくないのに。
この想いの鎖を断ち切ってしまいたいのに。
そんなことになったら、生きてはいられないのに。
矛盾する想いが、あふれて、息ができない。
私の生も死も、あの人の想いのまま。
囚われて、身動きもできない。